似たような発音のシーリングとコーキング。どちらも外壁材などの隙間を埋める物、その工事という認識の方が多いと思います。実はこの2つは同じ意味になります。なぜ呼び方が違うのでしょうか?
それにも理由があるので今回はコーキング、シーリングの役割と呼び方が違う理由をご説明していきます。
コーキング(シーリング)の役割
サイディング壁の住宅に住まれている方は外壁にコーキング(シーリング)があるかと思います。壁と壁を繋いでいる繋ぎ目のことを指します。これは何の役割をしているかというと隙間からの雨水などの侵入を防ぐために使われます。柔らかく柔軟性もあるため耐震効果もあり地面の揺れから家を守ってくれる役目があります。
コーキング、シーリングの呼び方の違い
同じ意味なのに違う呼び方なのは何故でしょうか。会社や地域によって違うこともあると思います。
何故違うかというと建築関係や外壁塗装以外の業種でもシーリング、コーキングが使われるからです。造船や蒸気機関車などにも使われ、そこで呼び方が違ってきます。船には水が入ってこないように、機関車は蒸気が漏れないように使われます。
船⇒コーキング
機関車⇒シーリング と言い分けられていました。
どちらも水の漏れを防ぐために使われており、意味や役割は同じになります。
このような理由で同じ意味を違う呼び方で使い分けられていました。呼び方の違いは現在でも残っており、塗装工事においてはどちらを使っても間違いではありません。同じ工程でも業種が違うことにより、違う呼び方で呼んでいたというわけです。