外壁の雰囲気を作りだす【艶】の秘密

外壁塗装に使用する塗料には【艶】の有り無しの選択があります。あまりピンとこない方もいるでしょう。お散歩のついでに周辺のお宅を見てみると、外壁がツヤツヤ輝く建物、マットで落ち着いた建物の違いに気づくでしょう。その違いが艶の有る塗料で塗装をしたのか艶のない塗料で塗装したのかということです。

 

今回は外壁や屋根の塗装で使用される塗料の艶についてお伝えします。

 

外壁塗装における艶とは、表面に滑らかな平面や曲面があり、光の反射や光沢を持つことを指します。艶があると、ピカピカと光を反射し、美しい光沢が生まれます。

 

実は外壁塗装において、「艶あり」と「艶なし」には明確な基準や定義が存在しません。過去には、ツヤに関する定義を統一しようとする試みがあったそうですが、その結果、現在でもツヤに関する基準は曖昧なままです。

 

現在、塗装業界では一般的に、艶ありとは表面が光沢を持ち、光を反射する状態を指します。一方、艶なしは光沢が少なく、マットでつや消しの状態を意味します。

 

外壁塗装に使用される塗料の艶を測定する方法は、一般的に角度60度から100度の光が塗料表面に差し込んだ際に、その正反射量を測定し、反対側にどれだけの光が届くかで決定されます。この測定方法は、光の反射率を基にして塗料の艶の程度を評価するための標準的な手法です。ちなみに、艶は単なる有りか無しかだけではなく、7分艶や5分艶、3分艶など、艶を少し控えめにしたり調整したりすることも可能です。

 

今回は塗料の【艶】についてお伝えしました。あまり深く考えず、好みに近い色や艶で塗装するのが一番ですが、少し知識があるとより好みの外壁に塗ることができるでしょう。色選びの際にはこの記事を思い出して参考にしていただけると幸いです。